印判手の器について
倉敷意匠の印判手の器は銅板転写による昔ながらの手法で絵付けされています。
明治時代以降に急速に発達した技術ですが、絵柄にカスレやにじみ・色抜け・色ムラなど多くの欠点が生じやすいため、近年では限られた数件でしか行われない技術となっています。
しかしながら、うつわ好きの中にはその欠点こそが味わいとも言え、それが魅力と考える人々もいて、その不揃いで素朴な味わいは、素敵なデザインと絶妙にマッチしています。
印判手の器についてのご注意
印判手の印刷手法である銅板転写法は顔料で和紙に印刷した転写紙から、絵柄を素焼き生地に移しとるものです。
手作業から生まれる絵柄のカスレや切れ・にじみ・色抜け・色ムラ、切り抜き皿については絵柄と器の形のズレ、といった多くの欠点がみられ、器1枚ごとに個体差はありますが、何かしらこうした要素は必ず含んでいるとお考え下さい。
1.にじみ=転写紙から吸収された顔料が生地にひろがることでにじみやボケが起こります
2.切れ=転写紙のつなぎ目の位置ずれによって起こります
3.色抜け=転写紙と生地の密着が弱くうまく転写されなかった部分に色抜けが起こります
4.色ムラ=多くは転写紙の折れシワによって生じます
上記の特性をご理解いただき、昔ながらの技法でつくられる味わいのある器をぜひお楽しみいただければと思います。
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